2025年10月01日
9月勉強会
暑さも和らぎ、過ごしやすい日が増えてきました。9月の定例勉強会も、多くのスタッフが参加し、学びの多い充実した時間となりました。
労務パートでは、まず「労働保険の新規適用」について確認しました。労災保険や雇用保険については、法人設立と同時に成立するわけではなく、加入対象者が出てきた段階で初めて成立届を提出する必要があります。例えば、代表者のみで法人を設立している場合は届出不要となり、週の労働時間が20時間未満のアルバイトのみを雇用する場合は、労災保険のみの届出が必要です。また、新規適用時に提出する概算保険料申告書についても説明がありました。通常は労務チームが判断・対応している部分ですが、今回は全員で概要を共有することができ、理解を深める良い機会となりました。
続いて、「退職後の雇用保険」について、実際に退職された方がどのような手順で手続きをするのかを確認しました。離職理由によっては、国民健康保険の減免や失業給付の受給タイミングに影響があるため、会社と従業員双方の認識をすり合わせながら、慎重に対応する必要があることを改めて認識しました。
会計パートでは、外部の税理士の先生を講師にお迎えし、「外国人の所得税申告の留意点」について説明いただきました。長年、所得税申告を専門にされている方で、実務に即したポイントを分かりやすく解説してくださいました。
外国人が日本で所得を得た場合、居住形態(居住者・非永住者・非居住者)によって課税対象となる所得の範囲が異なります。特に、非永住者の課税所得の判断は非常に複雑であるという印象を受けました。さらに、特定有価証券について、購入時期により譲渡時に課税所得の対象となるかどうかが異なってくるということも、図などを用いて丁寧にご説明いただきました。
最後に、私たちが実際に外国人の確定申告書を作成する際の疑問点にも回答いただき、とても有意義な勉強会となりました。
勉強会後は、講師を務めてくださった税理士の先生にも懇親ランチにご参加いただきました。仕事の話からプライベートなお話しまで、さまざまな話題で盛り上がり、楽しいひとときを過ごすことができました。